パラドックス定数 第9項 大正八年永田町
国会議事堂の建設と地下鉄の敷設。
大正八年に始まった二つの事業は、人間の思惑を超えて疾走する。
策略が交錯する永田町。
この場所で静かに男達は牙を剥く―
議事堂の設計コンペから就航までの17年間を、四人の設計士を中心に描き出す。
大正デモクラシーとも呼ばれる、自由闊達な時代から徐々に軍部が台頭し、
第二次世界大戦になだれ込むまでを背景にした、
モノを創ることに取り憑かれた人間の群像劇。
議事堂建設と平行して、要塞都市、防夷都市としての顔も持ち始めた首都、東京。
その地下の姿を大胆に想像する。
ほんの70年前に完成した国会議事堂だが、その設計者の名は未確定となっている事実。
フィクションとノンフィクションの間隙を突く物語が緊張感を孕んで展開する。
日時 | 2005日11月9日(水)~11月13日(日) |
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会場 | 王子小劇場 |
出演 | 植村宏司 十枝大介 杉田健治 西原誠吾 舞場壊人 井内勇希 千葉伸吾 小野ゆたか |